管理人の留学思い出 2. アメリカ入国

素敵な母親・友人達に見送られ、出国ゲートをくぐり、やる気満々で搭乗ゲート付近まで歩を進めた。
懐は寒かったが(持ち金4万円)、心はすごく暖かかったので特に不安は感じていなかった。

この時に予約していたフライトは留学斡旋会社に依頼していたもので『何でも良いから一番安いの』とだけ伝えていた為、乗継便だった。
確かに乗継便は比較的安く購入できるのだが、海外旅行によく行く人以外にはおすすめしないので覚えておいてほしい。
管理人の場合、この選択により到着空港が『LaGuardia』というアメリカ国内便オンリーの空港だったことや、己の馬鹿さのせいで痛い目を見ることになる。

なので海外旅行初心者のみなさん、ニューヨークに行くなら

『直行便・到着空港はJFK』

とだけ覚えておいてもらえれば結構です!


NYC空港所在。右下が管理人推奨のJFK。管理人は真ん中のLaGuardia。
みなさんが学校に行ったり住んだりするのは色線が集中している真ん中の○あたり。

気分良く飛行機に乗り込み、感動しながら離陸の瞬間を見守り、機内食を食べてから気絶をするように寝た。
前日から寝ていなかったこともあり、ほぼ寝ているうちに経由地のデトロイトに到着したくらい一瞬だったことを覚えている。

飛行機からの風景。渡航直後は希望に満ちた風景だったが、到着直前は地獄のオレンジに見えた。

デトロイト到着後、離陸時とは打って変わって心の余裕はどこかに消えて緊張で落ち着かない状態になっていた。
何かの漫画で読んだが、寝るとあらゆる感情が薄くなるらしい。
悲しい時やイライラしている時には適した機能だが、この時ばかりは迷惑な機能だった。

冷静になっていたので、変に取り乱さずトラブル無く乗り換えをすることができた。
なんなら何かミスって強制送還されないかなくらいの気持ちだったが、こういう時に限って物事はうまく進む皮肉が管理人にはある。
記憶が朧げだが、分岐点に差し掛かるたびに職員にチケットを見せてどっちか聞いたら搭乗口まで辿り着いた気がする。
そして放心状態のまま乗り換え便に乗り、そのままニューヨークに到着した。
客室乗務員の方に押し出されるように飛行機を降り、嫌々アメリカに降り立った。これが管理人の留学での第一歩となった。
渡航前ブルーに陥ってる方は安心してほしい、決してあなたは一人じゃない。

そのままなんとなく入国手続きをして、キャリーケースをピックアップ、そして到着ゲートをくぐるとそこはいよいよアメリカだった。
無理やり奮起をして切り替えようと思い、まずは全財産の4万円を換金することにした。
日本でやっておけば良かったが『ま、現地にあるべ』という安易な先送りをしたのが裏目に出ることになる。

到着した空港は国内線オンリー、加えて到着が夜ということもあり、換金所はおろか、お店の類は軒並み閉まっていた。
人もほぼいなくてめちゃくちゃ心細かったのを覚えている。

途方にくれていたら怪しいおじさんが話しかけてきた。
当時の英語力ではまるで何を言っているかわからなかったが、おそらくあれは空港によくいるぼったくりタクシーだった。
日本円を見せてこれしかないアピールをしていたら面倒くさそうに去って行った。寂しい気持ちになった。

道行く人に換金を頼もうかとかヒッチハイクを考えたが、
そもそもそんな英語力がないので面倒くさくなり、その晩は空港に野宿をすることにした。
もうどうにでもなれだった。笑

横になり1時間くらい経った頃、今度は空港職員に話しかけられた。
当時の自分の英語力で正しい理解ができていたかはわからないが、多分オブラートに包んだ感じの『迷惑だからどっか行ってくれ』だった。
しかし人物としては先ほどのぼったくりタクシーよりも優しそうだったので、辞書片手に事情を説明すると、頑張って理解をしてくれた。

『家もなければ金もない、友達もいない』と辞書で伝えると、ため息をつきながらNYC内にある安宿を調べてくれた。
当時の自分は全く知らなかったが、ニューヨークにはデイユース可能なホステルやドミトリーがある。
そういったところであれば一泊あたり$30程度で住むことができる。職員のお兄さんを抱きしめたい気持ちになったのを覚えている。



共同部屋タイプや、個室タイプがある。


管理人はもちろん共同の一番安いところ。

また、この空港職員はいくつかのホステルにいまから泊まれるかの確認を取ってくれ、そのうちのひとつが夜間だが対応をしてくれるとのことで、そこに向かうことにした。
それだけでもめちゃくちゃ感謝ものだが、更にはそのホステルまでの激安相乗りタクシーを手配してくれた。
現金はなかったが限度額2万円のクレジットカードを持っていたので、それで対応してくれるとのことで、すべてが解決した。
※当時はクレジットカードが使えるタクシーはレアなのでかなりのGood Job
※限度額2万円のクレジットカードは存在しません。翌月に最後のバイト代の入金予定があり、その2万円

あの空港職員さんはいま何をしているんだろうか。。普通に$100くらいのチップとリンツをお渡ししたいと思う今日この頃。

そんなこんなでニューヨークの良心に救われて留学を継続することに成功した初日。
みんな、家があるって当たり前じゃないからな!ちゃんと事前に家手配してから渡航してくれよな!

~~続く~~

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